研究開発

研究開発
 当社グループは、既成製品の改良レベルを超える画期的な新製品開発を行うことを目的に、1980年、研究開発部を独立させ、株式会社第一精工研究所(現 株式会社エンプラス研究所)を設立しました。
 エンプラス研究所では、新規材料開発、新規加工技術開発、及び、分析・解析技術開発を柱に取り組んでいます。また、SDGsが掲げているゴールや、AIや自動運転などが可能にする世界からバックキャストしながら、様々な研究開発に取り組んでいます。

研究開発の体制
 当社グループの研究開発は、エンプラス研究所と各事業部における開発部門が担っており、約60名で運営されています。日本を中心に大学や企業とともに先端技術の応用に取り組むとともに、アメリカやイギリスのスタートアップ企業などへ実用化に向けたアプローチを行っています。また、当社グループが強みとする製品の形状最適化のためのデータ解析なども行っています。

研究開発におけるESGの視点
 当社グループの研究開発は、Life Science事業では、遺伝子検査装置などに用いられるマイクロ流路チップおよびライフサイエンス分野における幅広い樹脂製品開発に取り組んでいます。
 Semiconductor事業では、環境負荷低減に繋がる電気自動車/自動運転向けの半導体のテストソケットや、豊かな社会の実現に向けて、サーバー用の半導体のテストソケットの開発を進めています。
  Network Solution カンパニーでは、光通信分野において次世代移動通信システムを見越した高精度レンズ製品の開発も進めています。
 エンプラス研究所と共創開発本部では、エンジニアリングプラスチックの環境負荷低減に向けて、バイオマスプラスチック材料および生分解性プラスチック材料の利用に向けた新しい樹脂材料開発および新しい加工技術開発にも取り組んでいます。また、UVC-LED(短波長紫外線)を用いた殺菌に関する要素技術開発に取り組み、UVC-LED用レンズや水殺菌モジュールを開発しました。

取り組み事例

当社のUVC光学素子が旭化成社UVC LEDユニットに搭載決定
 当社のUVC(深紫外線)光学素子が、旭化成株式会社のUVC LEDユニットに搭載されました。UVC LEDは優れた殺菌(不活化)性能を実現するUVC光(200~280nm)を発生させられることから、水銀ランプの置換デバイスとして期待されており、益々汎用性が高まっていくことが予想されております。当社の技術はUVC光の効率的な照射による殺菌性能向上やUVC LEDの灯数削減によるコスト最適化・低消費電力化等を実現し、お客様のアプリケーション開発に貢献できるものと考えます。
 当社は、上記のUVC光学素子だけでなく、ウイルス・菌類の効率的な殺菌を実現する水殺菌モジュール等のアプリケーション開発も実施しております。当社は今後もUVC LEDの光制御技術を通じて、新型コロナウイルスをはじめとする様々な社会課題を解決するためのソリューションを提供し、社会の発展に貢献してまいります。


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