Environment(環境)

環境マネジメント・環境方針

 当社グループは、環境方針に「高精度・高機能プラスチック精密機構部品・製品の開発、製造、販売に関わるあらゆる面で、地球環境の保全を企業の果たすべき重要な課題として捉え、その保護活動に積極的に取り組む」ことを定め、環境マネジメントシステムを構築している6拠点(表参照)では、環境マニュアルに基づいた活動を推進しています。
 社長直轄の環境推進委員会において、当社グループの課題を議論するとともに、各拠点の分科会では当社グループの課題に紐づいた取り組みを進めています。また、当社グループとしての意思決定が必要な事案に関しては、経営会議に上申し、承認を得ることとなっています。

環境方針

環境マネジメントシステム構築拠点

環境目標

 当社グループでは、環境委員会の分科会ごとに年次環境目標を設定するとともに、取り組みの進捗チェックや環境負荷データの集計を行っています。

製造工程における環境配慮

 当社グループは、エンジニアリングプラスチック部品のメーカーであることから、成形加工に使用するエネルギーと、材料として使用するエンジニアリングプラスチックが重要な環境側面であると捉えています。そのため、製造工程における省エネルギーおよびエンジニアリングプラスチック資源の有効利用に注力しています。

■INPUT/OUTPUTのフロー(グローバルの合計)

 IN OUT

 エンプラスグループのESGに関する実績データ(2019年度以降)は ESGデータを参照ください。

エネルギー

 製造工程の省エネルギーに関しては、生産設備の電動化が進んでいることから、従来の油圧式に比べて消費電力量は低減しています。
 エネルギーの使用に関しては、電気およびガスの使用量を把握しています。また、直接的な温室効果ガス排出量(スコープ1)は、LPガス、都市ガスについて把握しています。間接的な温室効果ガス排出量(スコープ2)は、電力使用に起因するものについて把握しています。また、代替フロンの漏出を避けるため、空調設備の定期点検を実施しています。
■鹿沼工場
 高効率空調を導入しています。また、生産現場およびオフィス、会議室の照明をLED化しています。
■組織内のエネルギー消費量(うち、再生可能エネルギーの量)
(グローバルの合計)
 2022年度:電力35,532Mwh(国内:再生可能エネルギー:294Mwh)
 2022年度:ガス90,685.5㎥
 2022年度:ガソリン60,878.8ℓ
■組織外のエネルギー消費量(うち、再生可能エネルギーの量)
 2022年度:管理対象外
■エネルギーの効率化によって削減されたエネルギー量
 2022年度:効果軽微なため測定不可能
■直接的(スコープ1)GHG排出量の総計(CO2換算値(t-CO2)による)
 2022年度:407.43t-CO2(グローバルの合計)
■間接的(スコープ2)GHG排出量の総計(CO2換算値(t-CO2)による)
 2022年度:20,829.31t-CO2(グローバルの合計)
■その他の間接的(スコープ3)GHG排出量の総計(CO2換算値(t-CO2)による)
 2022年度:管理対象外
■組織のGHG排出原単位
 2022年度:管理対象外
■排出量削減の取り組みによる直接的な結果として削減されたGHG排出量(CO2換算値(t-CO2)による)
 2022年度:効果軽微なため測定不可能
■オゾン層破壊物質(ODS)の生産量、輸入量、輸出量(CFC-11(トリクロロフルオロメタン)換算値による)
 2022年度:該当なし
■窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)、およびその他の重大な大気排出物の量
 2022年度:測定不能
■その他
 2022年度:特になし

 国内の製造拠点に関しては、水ストレスの高い地域への立地はありません。
 また、用水使用量については、製造工程において金型洗浄や冷却のために上水を使用しますが、トイレなど生活用水と同等の使用量となっています。
■鹿沼工場
 金型洗浄などに使用した用水は、pH中和装置によって法令基準を満たした状態にして排水しています。
■排水に関する基準
 水質汚濁防止法および各国の法令基準に則っています。
■総取水量の内訳(単位:千k L)地表水/地下水/海水/生産随伴水/第三者の取水源別に、淡水とその他の水の内訳
 淡水(その他の水はありません)
 2022年度:取水量35,154㎥(グローバルの合計)
■総排水量の内訳(単位:千k L)地表水/地下水/海水/第三者の排出先別に、淡水とその他の水の内訳
 淡水(その他の水はありません)
 2022年度:地表水35,263㎥(グローバルの合計)

廃棄物

 資源の有効利用に向けて、ホットランナー方式(射出成形時にランナー部を加熱溶融させておくことで廃棄物を低減できる方式)による生産や、製造工程内におけるプラスチック材料の再利用を進めています。
 また、各拠点で適正な事業者を選定し、廃プラスチックや金属のリサイクルを行っています。有害廃棄物については、数量・処理方法を把握したうえで適切な外部事業者に処理を委託しています。
■鹿沼工場では、廃棄物の削減に向けて、再利用可能な通い箱の導入、製品トレーの複数回使用などを行っています。
■各生産拠点のプラスチック成形樹脂材料使用量
 2022年度:成形樹脂材料使用量4,591t(グローバル)
■各生産拠点のプラスチックリサイクル量・リサイクル率
 2022年度:リサイクル量435t(グローバル)
 ※使用したプラスチック材料の大部分が製品として出荷されるため、リサイクル量は相対的に少なくなっています。
 2022年度:リサイクル率:約72%
 ※リサイクル量と廃棄重量をもとに比率を算出しています。
 リサイクル率=リサイクル量/(リサイクル量+廃棄重量)
■使用したリサイクル材料の割合
 2022年度:0%
■再生利用された製品の割合
 2022年度:0%

環境教育

 当社グループでは、各製造拠点において環境教育を行っています。鹿沼工場では、特に新入社員を中心とした環境教育を実施しています。また、国内の全従業員を対象として、環境教育とテストを実施しております。

eco

環境監査

 当社グループでは、定期的な環境監査を行っています。2022年度は鹿沼工場で監査を実施しました。
■改善要求事項
 2022年度:鹿沼工場2件
 改善要求事項については、適宜是正を行います。
■改善施策
 ・教育の実施

法令違反

 日本国内において2022年度は、代替フロン、油、廃棄物、化学物質等などの漏洩による法令違反はありません。